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オーストラリアの動物
(1)コアラ
  コアラの名前はで水を飲まなコアラいことを意味するアボリジニ語から来ており、水分をユーカリの葉から補給しほとんど水を飲まない。
  オーストラリアにはvictor (Victoria(オーストラリア南部))、cinereus (New South Wales(オーストラリア中部))、adustus (Queensland(オーストラリア北部))の3種類のコアラが棲息しており、南に行くほど、体が大きく、体毛が長い。また、オーストラリア西部には棲息していない。
  体の大きさは、最も大きい南部の雄のコアラで体重12kg、体長80cmほどで、平均寿命は15年前後である。
  コアラはカンガルーと同じように腹部に袋を持ちその中で約6カ月育児をする。(懐妊期間は約35日) その後も約半年間は母親の背中や腹部に抱きついて生活する。
 野生のコアラは1920年代には2百万匹以上いたが、現在では2千匹から8千匹と推定され、厳重な保護の必要性がますます高まっている。                                                      
(2)カンガルー
  オーストラリアの有袋類を代表するカンガルーは大きな群れを作って生活する動物で、オーストラリア国内でカンガルーグレイカンガルー、レッドカンガルー、小型のワラビーんどおよそ50種類いる。夜行性で、夕方から早朝にかけて草を食べ、日中は木陰や藪の中で休んでいる。
  カンガルーは時速65km、そして4mの高さまでジャンプすることが可能である。寿命は野生のもので12年ほどである。
  カンガルーの名前の由来については、初めてオーストラリア大陸に足を踏み入れた西洋人がカンガルーを見て原住民に「あれはなんいう動物ですか?」と聞いたたところ、返ってきた答えが「カンガルー」。ちなみにカンガルーとは原住民の言葉で「わかりません」の意で、それがそのままカンガルーの名前になったということである。
 
(3)ウォンバット
ウォンバット  ユーモラスな図体のウォンバットはコアラに一番近い有袋類に分類され、コアラ同様下向きに開いたおなかの袋を持っている。雌のほうが、雄よりも少し重く、30kg〜40kgぐらいに成長する。
  非常に穏やかな性格で、昼間は穴にこもり、夜になってから草や根、木の皮、きのこなどを食べる。
  オーストラリア東南部からタスマニアにかけて棲息するコモンウォンバットと、南オーストラリアからクイーンズランドにかけて棲息するヘアリーノーズウォンバットがいる。  
(4)ポッサム
ポッサム  オーストラリア全土に住む小型有袋類のポッサムは、主に木の葉を食べるが、フルーツや木の皮やユーカリの木の芽なども食べる。
  夜行性なので、夜、都市郊外の住宅地の屋根裏などに現れ、暴れるのでその家の住人を驚かせることもよくある。
  10種類以上のポッサムがいるが、もっともよく出くわすのが40cmほどの尾の長いブラッシュテールポッサムである。
(5)かものはし
カモノハシ  鴨に似た嘴(くちばし)を持ち、趾(あしゆび)には蹼(みずかき)があり、水中の小動物を捕食する。
  オーストラリアの東部とタスマニア島に生息し、哺乳類の一種であるが、排泄孔と生殖孔がいっしょで、普通二卵を産み、孵化した子は母乳で育てる。
  足と嘴以外は、防水性のあるち密な毛におおわれていて、体は流線形でひらべったく、泳ぎがとても上手である。
 水中では、目と耳を頭部の溝の部分におさめて、機能しないようになっているのは、 神経が多く分布して、接触、電気や振動などに敏感な柔らかいくちばしが、水生動物から出る微弱な生体電流を感知するので、目や耳を使用しなくても獲物の位置を正確に捉えることができるからである。
 尾の部分は扁平でぽってりと厚みがあって、泳ぐときにはかじの役目を果たすのはもちろんの事、 ここに脂肪分を蓄えることができる。
 シドニーオリンピックのマスコットの一つのシドはかものはしがモデルだ。
(6)はりもぐら
 ハリモグラ卵を抱える哺乳類である単孔目に属するリモグラ(エキドナ)はかものはしの唯一の親戚である。発見されたときは、卵を生むことから生物分類上哺乳類に含めるかどうか大論争となったが、一応、かものはし同様哺乳類に落ち着いた。
  単孔類は、今ではオーストラリアを除いては絶滅しており、生きた化石のような貴重な動物である。 
  体長は40〜50cmで全身トゲトゲの針で覆われているが、性格は穏やかで、オーストラリア全土に棲息している。
  シドニーオリンピックのマスコットの一つのミリーは、エキドナがモデルである。
     
(7)タスマニアン・デビル
  直訳するとタスマシアの悪魔となる。体長は90cmぐらいで見た目は愛らしいが、相手を威嚇するときは鋭くとがっタスマニアデビルた歯をむき出しにして、大きな口を開けて相手をおどかす様子は、デビル(悪魔)そのものである。
  現在はオーストラリアのタスマニア島だけに住む珍獣で、するどくとがった歯を使って、魚や鳥、羊から、腐った肉、毒蛇まで何でも食べてしまう最大の肉食有袋類である。
 夜行性で昼間は木のほこらやほら穴の中で眠っている。
(8)ディンゴ
ディンゴ アボリジニにより、6000年から1万年前に東南アジアから連れてこられた犬が野性化したといわれる。
 オーストラリアに古くからいる哺乳類で有袋類、単孔類でない哺乳類は、ねずみ、こうもりとディンゴだけである。
 一見、普通の犬のようだが、歯は鋭く肉食で、狼のような遠吠えをする。オーストラリアでの最大の肉食獣でコアラやカンガルー、家畜の天敵でもあることから大変嫌われている動物である。
 色は黒、白、生姜色の三種類がいるが、犬と混じりやすいため純血のディンゴは大変数が減少している。
(9)ワライカワセミ
ワライカワセミ オーストラリアの生息するカワセミの中で最大の種。体長約40〜45センチ。愛嬌のある大きな白い頭で、目の周りがやや黒く、羽は茶褐色である。
 くちばしが大きく、「カカカカ」と人間の笑い声のような声で鳴く。開けた森林やサバンナに生息するが、都市部の公園やゴルフ場、キャンプ場などでも頻繁に見かけることができる。
 枝にとまって獲物を見張り、強大なくちばしで捕食する。
 シドニーオリンピックのマスコットの一つ、オリーのモデルとなっている。
(10)エミュー
 エミューは鳥類の中ではアフリカのだちょうに次いで2番目に大きく、体長2m、体重50キロほどに成長する。タスマニエミューアを除くオーストラリア全土に棲息し、時速40km以上のスピードで原野を疾走する。
 卵を抱くのは雄で、約60日間抱いて暖め続ける。その間、その雄は、餌を食べないので8kg近くも体重が減る。
 エミューは好奇心が強いが、性格はおとなしく、だちょうと異なり人を蹴ることもなく、また、寒冷地域でも亜熱帯地域にも順応するので飼いやすい動物である。  
(11)クロコダイル
クロコダイル ポール・ホーガン主演の映画クロコダイル・ダンディに出てくるように、オーストラリア北部はワニの棲息地として知られている。
 オーストラリアには2種類のワニがいる。
 ひとつは、体長が2mから3mほどの淡水に住み、おとなしいフレッシュウォータークロコダイルである。
 もうひとつが、淡水、海水どちらにも住み、大きいものでは体長が6mを超え、地球上の爬虫類の中で最大のソルトウォータークロコダイルである。このクロコダイルは非常に獰猛で人を襲う場合もある。  
(まとめ)
 このように、まるで原始的哺乳類の天国のようなオーストラリアだが、なぜ、他の場所では絶滅した生物がここでは生き残ったのか?その秘密はオーストラリア大陸の孤立性にある。
 太古の白亜紀、オーストラリアは南極大陸に隣接しており、今のアメリカ、アフリカ、インドなどの大陸とともに、陸続きに一つの巨大な大陸「ゴンドワナ」をつくっていた。 それが、長い年月の間に、各大陸が少しずつ移動し、現在の位置へと動いていき、やがて、南アメリカは北アメリカと、アフリカはヨーロッパと、インドはアジアと出会った。
 もちろん、オーストラリアも北に向かって移動したが、長い間、他の大陸と出会うことなく、パプアニューギニアとともに南太平洋に孤独に存在し続けた。 そのため外来種が訪れ難い状態が続き、まるで生態系の鎖国状態が4千万年も続き、5千万年前に登場したと言われる有袋類がそのまま生き残っているのである。
 一方、他の大陸では、さらに進化していった生物種との厳しい生存競争が起こり、原始的な構造を持つ生物は絶滅していったのだと考えられている。
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